環境課

 平成23619日からパリ(フランス)で第35回ユネスコ世界遺産委員会が開催され、624日※に小笠原諸島が世界自然遺産に登録されることが決定しました。
※世界遺産一覧表への正式な記載日は、世界遺産委員会最終日の平成23629 

 日本では、屋久島(鹿児島)、白神山地(青森県、秋田県)、知床(北海道)に次いで4番目の世界自然遺産となります。

 詳しくは、小笠原村の「世界自然遺産」のページをご覧ください。

 小笠原の世界自然遺産の価値は、小さな海洋島における生物の進化を示す典型的な見本として認められたことです。この価値を適正かつ円滑に保全・管理するためには、環境省をはじめ、林野庁、東京都の関係行政機関や地元NPO、さらには村民等が連携・協力していくことが必要です。

 上記の経緯をふまえ、小笠原村では平成27年4月1日、環境行政の充実を図るため、環境課が新設されました。

【業務内容】

 環境課では、自然保護、世界自然遺産、動物の愛護及び管理に関することのほか、その他の自然環境に関する取り組みを行っています。
 具体的には、以下のとおりです。

■ 集落・農地のネコ対策

 飼いネコ適正飼養条例のもと、飼いネコの飼養登録や情報収集による把握・管理を推進するとともに、集落・農地にいるノラネコの把握・対応を行っています。さらに、飼いネコ、ノラネコ問わず、新たなノラネコを生み出さないための不妊去勢手術機会の提供や、飼いネコとノネコ・ノラネコを識別するためのマイクロチップの装着などを実施しています。

 詳しくは、小笠原村例規集「飼いネコ適正飼養条例」をご覧ください。

 また山域では、環境省によりノネコの捕獲が行われており、主に山域で捕獲されたノネコは、小笠原村も事務局に入っているネコ連絡会議(正式名称:小笠原ネコに関する連絡会議)が主体となって、(公社)東京都獣医師会の協力を得ながら、内地の動物病院に受け入れてもらい、人と暮らすことができるよう馴化し、一般家庭へと譲渡されています。
 平成28年度からは、小笠原で捕獲されたネコの譲渡希望者を募集するホームページ「小笠原ネコプロジェクト!」を開設し、捕獲から譲渡までが、より円滑に促進するように努めています。

 詳しくはコチラ! → 小笠原村バナー.jpg

■ その他の動物の愛護及び管理

 ペットは私たちの良きパートナーですが、飼いきれなくなって捨てられてしまったり、逃がしてしまったりと、野生に放されてしまえば、野生の生きものに影響を与える外来種となってしまいます。 特に小笠原の自然は、海洋島であるために環境の変化に影響を受けやすく、ウサギや小鳥、トカゲなどの爬虫類、鑑賞魚、昆虫などのあらゆる動物について、十分にリスクが考えられます。 また、ペットを命あるものとして大切にするとともに、ペットが人とともに生活する存在として受け入れられるように考慮しなければなりません。
 そこで、 「人とペットと野生動物が共存して暮らせる小笠原」を目指し、ペットの適正・終生飼養の普及啓発を進めています。
 ペットの飼い主の皆様へ →飼い主さんへのお願い飼い主さんへのお願い

  平成28年度まで9年間実施してきた東京都獣医師会の協力による動物派遣診療では、ペットの診療だけでなく、愛玩動物の適正・終生飼養の普及啓発・次世代教育を実施してきました。
動物派遣診療これまでの軌跡動物派遣診療これまでの軌跡

 平成29年度からは、関係機関・団体により組織した「おがさわら人とペットと野生動物が共存する島づくり協議会(略称:小笠原動物協議会)」により、小笠原世界遺産センター内に整備された動物医療機能を有する「動物対処室」に獣医師を配置し、当課が事務局となって運営を始めました。

 詳しくは、「小笠原動物協議会」をご覧ください。

 同協議会や母島の獣医師と連携し、イヌの畜犬登録、予防注射等による狂犬病予防や、ペットとして飼養されている愛玩動物の適正飼養を目的とした母島動物巡回診療を年4回程度実施します。

■ オガサワラオオコウモリ(天然記念物・国内希少野生動植物種)の保護対策

 コウモリによる農作物等の食害を、コウモリにとって安全な方法で防除するため、コウモリが絡まりやすい防鳥ネットではなく、硬質樹脂製ネットを使用した施設の設置等を推進しています。具体的には農地や家庭菜園を所有している希望者に対し、施設の設置等を行っています。

■ 世界自然遺産に関わる各機関との連携・協力

 下図のイメージに示すように、関係行政機関と村民等が連携・協力しながら、小笠原の世界自然遺産に関する様々な検討や取組が進められています。
 その中での環境課の主な取組は以下のとおりです。
  科学委員会地域連絡会議、各関連WGに管理機関として参画
  ・「地域愛玩動物WGにおいて、イヌ・ネコ以外の愛玩動物について、
   野外への放逐・定着による生態系への影響への対応を検討
  ・各個別事業検討会におけるそれぞれの個別事業の進捗把握、調整
  ・個別事業を村民に周知し、理解醸成を図るため、管理機関と協力して、
   「村民向け現地視察会」、「外来植物駆除ボランティア」を開催
  ・裾野の広い村民との情報共有・理解醸成、今後の施策展開につながる意見交換を行うため、
   「村民意見交換会・報告会」を開催


 詳しくは、「自然情報センター」のページをご覧ください。
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小笠原の世界自然遺産に関係する検討体制・会議等のイメージ

■ 自然環境の保全や世界自然遺産の普及啓発

 小笠原の生態系に悪影響を与える恐れのある外来種の侵入・拡散の予防に向けた普及啓発や世界自然遺産に関する取組の周知を図るため、村民ボランティアを募集し、移入植物の除去作業を行っています。
 また、先述した世界自然遺産に関わる取組として、「村民向け現地視察会」や「村民意見交換会・報告会」を開催しています。

■ その他

 その他にも、小笠原村が実施する公共事業における環境配慮の試行や、新エネルギー・省エネルギーの動向等の把握・導入検討などを行っています