小笠原の生態系に悪影響を与える恐れのある外来種の侵入・拡散の予防に向けた普及啓発や世界自然遺産に関する取組の周知を図るため、村民ボランティアを募集し、移入植物の除去作業を行っています。 また、世界自然遺産に関わる取組として、「村民向け現地視察会」や「村民意見交換会・報告会」の開催や「村民意向調査」を実施しています。
ははじま丸による列島周遊クルーズ しまじまつつうらうら
皆さんが普段見ることができない無人島をはじめとした島々の自然環境と保全対策の現状について、老若男女幅広い人に伝えることを目的に、ははじま丸に乗って列島の島々を観覧するイベントを実施しました。
当日は、関係行政機関の他に地元の関係者も交えて、各島についての船内放送による解説のほか、船内パネル展示などが行われ、小笠原の自然保全の今を知っていただく貴重な機会となりました。


父島列島編
- 実施日:令和4年10月30日(日)
- 参加者数:98名
- しまじまつつうらうら(父島列島編) 配布資料



母島列島編
- 実施日:令和5年9月10日(日)
- 参加者数:93名
- しまじまつつうらうら(母島列島編) 配布資料



外来植物駆除ボランティアと視察会

小笠原村では、平成13年から「外来植物除去ボランティア」を父島や兄島、南島、西島でのべ数十回、開催してきました。同イベントは、各島の自然環境の現状やそれらを保全するための取組を、実際の作業を通じて村民のみなさまにより深く知ってもらうために実施しています。
南島や西島の現在の状況については、イベント時に配布した資料をご覧ください。

世界遺産の中核的な価値がある兄島において、平成25年3月にグリーンアノールが初めて確認されて以降、多くの昆虫が生息する環境を守るため、アノール侵入防止柵などよる大掛かりな取組が行われています。また、在来植生や陸産貝類等を守るためにクマネズミの駆除も行っています。
このような一般の人たちが普段入ることのできない無人島の自然状況や保全の取組を、直接見たり、知ったりする機会として、平成25年から村民向け視察会を実施しています。
令和4年度には、聟島と弟島でも初めて実施しました。
村民意見交換会
同イベントは、世界自然遺産に関する取組状況や村民のみなさまが肌で感じていることを共有するため、世界遺産登録1周年事業として平成24年から始め、年1回程度開催してきました。
- 平成28年度遺産登録5周年
- 平成28年度
- 平成27年度
世界遺産に関する村民意向調査
村民のみなさまが、世界自然遺産 小笠原に関して肌で感じていることを広く把握し、遺産に関する取組をこれからも進めていく上での参考とするため、令和3年度と平成27年度に「世界自然遺産に関する村民意向調査」を実施しました。
令和3年度調査
【調査概要】
-
世帯向け(令和3年6月16日~7月30日実施)
令和3年度遺産アンケート(世帯向け調査票)
- 対象者
- 小笠原村の全世帯(1,433世帯)
- 回収数
- 538 有効数495(43票が白票のため)
- 回答率
- 34.5%
-
小学生向け調査(令和3年度6月)
令和3年度遺産アンケート(小学生向け調査票)
- 対象者
- 小笠原小学校・母島小中学校5~6年生(59名)
- 回答率
- 100%
-
中高生向け(令和3年度6月)
令和3年度遺産アンケート(中高生向け調査票)
- 対象者
- 小笠原中学校・母島小中学校中学1~3年生、小笠原高等学校全学年(120名)
- 回答率
- 100%
【調査結果】
平成27年度調査
【調査概要】
-
世帯向け(平成27年9月11日~30日実施)
平成27年度遺産アンケート(世帯向け調査票)
- 対象者
- 小笠原村の全世帯(1,330世帯)
- 回収数
- 872 有効数:847(25票が白票のため)
- 回答率
- 63.7%
-
中高生向け(平成27年度9月14日~25日)
平成27年度遺産アンケート(中高生向け調査票)
- 対象者
- 小笠原中学校・母島小中学校中学1~3年生、小笠原高等学校全学年(109名)
- 回収数
- 106 有効数:105(1票が白票のため)
- 回答率
- 96.3%
【調査結果】
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