シマウツボ

 

小笠原固有種のハマウツボ科の草本類で、 環境省レッドデータの絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されています。

父島、母島、兄島のオガサワラビロウやモクタチバナの混成林の中で、土壌が深く湿った場所に生育します。

樹木に寄生する寄生植物で、主な寄主はモクタチバナ、オオバシマムラサキ、シロテツ、オオバシロテツなどです。

背丈は10~15㎝ほど、年に2回、9月から10月ころと3月から4月ころ、寄主である樹木の根元に鱗片状で荒い毛に覆われた黄色い葉を見せ、その姿を気づかせてくれます。

特徴的な黄色の葉と比べ、その花はとても小さく、先端の葉のほころびからわずかに顔を見せます。

他の固有植物と同様にノヤギの食害を受けてしまいます。

 

参考:小笠原植物図譜 改訂増補版(豊田武司 編著)

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