お知らせ

オガサワラシジミの生息域外個体群の繁殖途絶について

2020年9月9日(水)環境課

国内希少野生動植物種オガサワラシジミについて、生息域外で増殖に取り組んでいる飼育下の全ての個体が死亡し、繁殖が途絶えたことが、環境省及び東京都から発表がありましたので、お知らせします。

オガサワラシジミとは

オガサワラシジミは小笠原のみに生息するシジミチョウの仲間で、羽を開くと表面が美しい瑠璃色をした小さな蝶です。かつては父島列島の弟島・兄島・父島、母島列島の母島・姉島で確認されていましたが、1990年代までに父島列島で姿を消し、近年は母島のみでしか確認されておらず、外来種のグリーンアノールによる捕食や干ばつ、台風等の複数の要因により、2018年(平成30年)6月を最後に母島でも確認されなくなりました。

保全対策の経緯

オガサワラシジミの生息域内外での保全対策は、環境省及び東京都が中心となり、関係機関、団体、専門家、地域住民等とともに進められてきました。その一環で新宿御苑と多摩動物公園で行っていた生息域外での増殖の取組ですが、令和2年の春頃から、その後の成長が見込めない“無精卵”の割合が急激に高くなり、幼虫が得られにくくなっていました。そして同年8月25日に飼育していた全ての個体が死亡しました。

 

詳細は以下のページをご覧ください。

環境省報道発表別ウィンドウで開きます

東京都報道発表別ウィンドウで開きます

発表を受けた村長からのコメント

この度のオガサワラシジミの生息域外個体群の繁殖途絶は、生息域での確認ができない状況においては、限りなく絶滅に近づいているとの考えもあるが、我々村民にとっては、小笠原諸島に息づく貴重な生き物が何の努力も対策もされないまま、失われていくことは容認できるものではない。また、これまでの関係機関、専門家の努力を無にすることがないよう、村民もできる限りの協力を行い、絶滅回避のための施策、調査を求めるものである。

 

令和2年9月8日 小笠原村長職務代理 副村長 渋谷正昭

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