PFASとは

有機フッ素化合物のうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称した呼び方で1万種以上の物質があるとされています。PFASの中でもPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内での規制やリスク管理に関する取組が進められています。

水道水のPFAS

水道水への対応として厚生労働省は、2020年4月にPFOS及びPFOAを「水質管理目標設定項目」に指定し、目標値を合計で0.00005mg/L以下としました。2026年4月からは水道水質基準項目に変更され、目標値が基準値になります。また、2021年4月にはPFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)が水道水の要検討項目に追加されましたが、目標値は設定されていません。

小笠原村の水道水中のPFAS濃度
PFOS及びPFOA PFHxS
父島原水 0.000001mg/L以下 0.000001mg/L以下
父島送水 0.000001mg/L以下 0.000001mg/L以下
母島原水 0.000001mg/L以下 0.000001mg/L以下
母島送水 0.000001mg/L以下 0.000001mg/L以下
採水 2024年5月

汚泥肥料のPFAS

汚泥肥料中のPFASについては科学的知見が少なく、現在基準値は定められておりません。2024年6月に内閣府食品安全委員会において、PFASの食品健康影響評価が取りまとめられ、PFOS及びPFOAのそれぞれについて、耐容一日摂取量(TDI:人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日あたりの摂取量)を、20ng/kg 体重/日 と定めています。これは250µg/kgの汚泥肥料を、長期間連用した圃場で生産された農作物を毎日食べ続けても、現在得られている知見から上記TDIを超過することはないとされています。

小笠原村の汚泥肥料中のPFAS濃度
PFOS PFOA
父島(脱水汚泥) 15 µg/kg 3.3 µg/kg
母島(乾燥汚泥) 3.3 µg/kg 0.7 µg/kg
採取 2025年2月

「農林水産省の現時点での考え方」については、下記をご参照ください。

「汚泥肥料中のPFOS及びPFOAについて」別ウィンドウで開きます

「現時点での考え方」に係る補足説明資料」別ウィンドウで開きます

PFASに関する詳しい情報については、環境省や農林水産省のホームページをご覧ください。

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