2021年(令和3年)7月26日、ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会にて、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が世界自然遺産として世界遺産一覧表への記載が決定しました。
新型コロナウィルスにより1年遅れの審議となりましたが、国内5件目の世界自然遺産登録決定は、奄美・沖縄の自然とともに生き、守り続けてきた地域の皆さんをはじめ、その保全に関わってこられたすべての方々の成果であり、敬意を表するとともにお祝いを申し上げます。
「人類共通の宝物」と認められた独特で豊かな生物多様性を持つ自然は、これからもますます多くの人々を魅了するでしょう。その一方で、自然環境の保全と利用の両立、そして人々の生活との共生を維持していくことは、これからの大きな課題となることと思います。
小笠原諸島では、世界自然遺産登録以前から「自然との共生」を掲げ、地域をあげて保全と利用の両立・共生に取り組んできましたが、遺産登録から10年を経た今も課題は山積しています。
奄美・沖縄群島と小笠原諸島は島の成り立ちそのものは違っていても、ほぼ同緯度に位置することから、様々な課題解決にはお互い参考になることも多いかと思います。
屋久島(1993年登録)、白神山地(1993年登録)、知床(2005年登録)、小笠原諸島(2011年登録)、そして日本の世界自然遺産の新たな仲間として「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が新たに加わることを歓迎するとともに、それぞれの「人類共通の宝物」を末永く、後世に引き継いでいくために努力してまいりましょう。
令和3年7月28日
小笠原村長職務代理者
小笠原村副村長 渋谷正昭
小笠原村副村長 渋谷正昭
【参考】
環境省発表新着情報より