愛玩動物による新たな外来種の侵入・拡散防止対策

これまでの経緯

平成23年6月の世界遺産委員会において、小笠原諸島が世界自然遺産として新たに登録され、決議事項として「侵略的外来種対策の継続」が要請されました。この決議を受け、小笠原の遺産管理に関する事項を科学的な観点から検討する「科学委員会」の下部に、「新たな外来種の侵入・拡散防止に関するワーキンググループ」を設け、平成28年3月に「新たな外来種の侵入・拡散防止に関する検討の成果と今後の課題の整理」が取りまとめられました。その中で解決すべき短期的課題の1つとして、「新たな外来種となり得るイヌ、ネコ以外の愛玩動物への対応」を検討する必要性が示されました。
 このような課題整理の検討過程において、小笠原の遺産管理に関する事項を地域課題の観点から検討する「地域連絡会議」の下部に「愛玩動物による新たな外来種の侵入・拡散防止に関する地域課題ワーキンググループ(以下、愛玩動物WG)」を設け、小笠原に相応しい愛玩動物の適正な飼養のあり方、共生の姿を議論し、必要な制度設計の提案が行われました。愛玩動物WGにおいて、平成27年10月から平成30年11月にかけて検討が行われ、科学委員会(平成30年12月)や地域連絡会議(平成31年1月)において、制度骨子を含めた検討結果が報告されました。

対策の進捗状況(令和元年8月時点)

全国初の飼いネコ適正飼養条例による集落のネコ対策や山域でのネコ対策は、先進的な成果をあげています。それらの経験を活かし、地域連絡会議の制度骨子の提案を踏まえ、イヌ・ネコ含めた愛玩動物等の新しい条例づくりを進めています。
 村民向けシンポジウムの開催(平成29年)のほか、村民だよりや自然情報センターだよりを通じて愛玩動物WGでの検討結果や制度案の概要について、村民向けに周知を図ってきました。また、平成31年2月と令和元年8月に父島、母島で住民説明会・懇談会を開催し、条例案を説明しました。
 引き続き、皆さま向けに丁寧な説明を行うとともに、意見聴取を実施します。その結果を踏まえ、条例内容を精査するとともに、運用に向けて具体的な検討を進めます。

小笠原のペットに関するアンケート(平成30年度)

この条例づくりを進めるうえで、村内のペット飼養状況を把握し、条例検討に反映するため、平成30年度に「小笠原のペットに関するアンケート」を実施しました。

【調査概要】
ペットに関するアンケート(調査票).pdfペットに関するアンケート(調査票).pdf
対象者:小笠原村の全世帯  
配布数:1,530世帯  
方 法:各戸配布、郵送または村役場・母島支所に回収箱設置  
期 間:平成30年9月20~10月19日  
回収数:437 
回答率:28.6%

【調査結果】
ペットに関するアンケート(結果概要).pdfペットに関するアンケート(結果概要).pdf

条例案の概要(令和元年8月時点)

  • ペット登録制等の導入:イヌ・ネコ含めた全ての愛玩動物の飼養登録。飼養状況報告義務化
  • ペット等の適正飼養の義務化:終生飼養、繁殖制限、飼養数の制限、マイクロチップ装着、汚物の適正処理の義務化
  • 動物の逸走防止措置の義務化:人の管理下にある全ての動物の逸走防止
  • 動物の持込申告制の導入: 人の管理下にあるすべての動物について、島内への持ち込みの申告制を導入 (※竹芝での体制を検討中)
  • ペットの種類制限:“イヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、ハムスター、村内で捕獲した動物”以外の動物種の島内への持ち込み等の許可制を導入(※許可基準・条件等の精査中)
詳しくは、こちら→ 住民懇談会資料(令和元年8月).pdf住民懇談会資料(令和元年8月).pdf