羽アリの飛行
昨日の夜、役場の庁舎内でイエシロアリの羽アリの飛んでいる姿が確認されました。
イエシロアリは5月~7月頃にかけて、蒸し暑く風が無い日を選んで羽アリを飛ばします。これは将来の王族候補達が新しい集団を作るための旅立ちで、「スオーム」とも呼ばれます。
自然界では分解者として大切な役割を持つシロアリですが、人間だけの立場から見れば家屋財産を食い荒らす悪者、でもあります。
小笠原村役場では、人とシロアリのすみ分けを目標として「シロアリ対策事業」を実施しています。この事業では島全域への薬剤大量散布による根絶を目指すのではなく、集落地域及び周縁部を対策地域として、木の1本1本を確認・処理するというきめ細やかな対策を続けてきました。前者の方法では既成の生態系のバランスを崩すのみならず、貴重な固有種を含む他の昆虫・動植物にまでダメージを及ぼす恐れがあるためです。
対策事業の成果で、シーズン中の集落内の羽アリはずいぶん減ってきています。
それにしても、毎年羽アリの姿を見るたびに自然と人間の係わり合いのあり方を考えさせられます。
投稿者 小笠原村役場 : 2007年05月09日 15:35
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