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2005年06月16日

硫黄島訪島事業

本日から19日まで、第2次世界大戦激戦地「硫黄島」へ年に1度の訪島事業が行われます。

ioujimma.jpg
現在の硫黄島(擂鉢山側からの空撮)

 戦争末期、硫黄島においては、本土防衛の最前線基地であることから、
島民は強制疎開を余儀なくされ、また、島民の一部は軍属として残され、
そして、日米両国間では激しい攻防戦が繰り広げられました。絶え間なく
砲弾の雨が降り注ぎ、緑豊かな亜熱帯の美しい島は焦土と化し、原型を
とどめない状態に変貌しました。日米合わせて2万7千人あまりの犠牲者を
出した代償はあまりにも大きく、島の各所には激戦の傷跡が生々しく残り、
未だ1万柱以上もの戦没者の遺骨が眠っています。
 また、43年に小笠原諸島全域が日本に返還されてからも、国は火山
活動等のため、一般住民の定住は困難と判断し、硫黄島については、
旧島民の帰島が許されないまま現在に至っています。
 このような状況から小笠原村では、おがさわら丸を利用する事で、硫黄島
旧島民の皆様と関係がゆとりをもって訪島する機会を設けました。
さらに平成14年度には、望郷の念絶えない旧島民の皆様の心情に応えるべく、
島を訪れた旧島民の方々が故郷で一夜を明かせるよう、40名収容の一時滞在
施設「硫黄島平和記念館」を建設致しました。
 硫黄島訪島事業を実施するにあたり、未来永劫にわたって、過去の悲劇が
二度と繰り返されることのないよう、平和の続くことを願ってやみません。
 
                                          小笠原村

                      ~平成17年度硫黄島訪島事業しおりより~

この事業は、旧硫黄島島民の帰島事業として旧島民の参加、
また、歴史を継承する上での教育的見地から小笠原中学2年生、一般島民の参加
により実施します。
今回は約150名の方が訪島事業へ参加予定となってます。
今夜21:00に父島を出航し、翌朝6:00に硫黄島へ到着します。
現地到着後、8:00に下船を開始し、慰霊祭を執り行い、
旧島民の出身集落への里帰り、また、基地内・島内見学を行い19日朝父島へ戻ってきます。

出航.jpg
就航するおがさわら丸

小笠原村の歴史を象徴した事業であると思います。
この今もなお帰島許されぬ硫黄島。
エコツーリズムの島、東京のガラパゴスといわれている小笠原も
こうした歴史を背負った村なのです。
こうした歴史を継承することもエコツーリズムなのかもしれません。

硫黄島訪島事業が執り行われるよう祈っております。

投稿者 小笠原村役場 : 2005年06月16日 21:53

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